メジロ牧場は年度ごとにテーマを決めて生産馬の馬名を名付けていました。
1987年〜1998年産まれの牡馬(1990年〜2001年クラシック世代)の各年のテーマをまとめました。
生産年度 | シリーズ名 | 主な活躍馬 |
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1987年 | 映画俳優、スポーツ選手 | メジロマックイーン メジロライアン メジロパーマー メジロホフマン メジロスコット メジロタイソン メジロネルソン メジロルイス メジロギアー メジロクルーズ メジロピンカイ メジロマッキャロン メジロコナーズ メジログッテン メジロニューマン メジロカーター メジロノーマン メジロコールマン |
1988年 | ブランド名 | メジロランバン メジロデュポン メジロベネトン メジロバレンティノ メジロニコル メジロダンヒル メジロゴルティエ メジロロンジン |
1989年 | 山の名前 | メジロリュウモン メジロカイモン メジロダイセン メジロタンザワ メジロウンゼン メジロタロウ |
1990年 | 画家 | メジロモネ メジロシャガール メジロゴーギャン メジロサージェント メジロハンス メジロラファエロ メジロランブール |
1991年 | 焼き物の名前 | メジロスズマル メジロクタニ メジロタカトリ メジロイマリ メジロカラツ メジロビゼン メジロアガノ |
1992年 | 温泉地 | メジロテンオー メジロテンジン メジロテンウン メジロシンドウ メジロテンショウ メジロフウジン メジロライジン メジロシントク メジロテンリュウ メジロセイシン |
1993年 | ホンダのバイクの名前 | メジロスティード メジロファラオ メジロブロス メジロバルカン メジロシャドウ メジロゼファー メジロインパルス メジロゲネシス メジロアクロス |
1994年 | 鉄道関連 | メジロブライト メジロディザイヤー メジロスパーク メジロクリスタル メジロフラッシュ メジロエコー メジロギャラクシー |
1995年 | 月面のクレーターの名前 | メジロランバート メジロアトラス メジロダーウィン メジロヘラクレス メジロコロンボ メジロディヴィー メジロエディントン メジロクリガー メジロオルバース メジロムートス メジロカーペンター メジロゲミノス |
1996年 | 山の名前 | メジロロンザン メジロライデン メジロザオー メジロタモン メジロダイセツ メジロチョーカイ メジロモンジュ メジロバンケイ メジロヨウテイ メジロカムイ メジロバンジョー |
1997年 | アメリカメジャーリーグ 殿堂入りをした選手 | メジロマントル メジロバンクス メジロヤング メジロクレメンテ メジロゲーリッグ メジロブレット メジロジャクソン メジロウォルター メジロカールトン メジロフォスター メジロロビンソン |
1998年 | アイルランドの地名 | メジロベイリー メジロダンダーク メジロケリー メジロキルデア メジロトリム メジログレシャム メジロアレン メジロバリーナ メジロゴールウェイ メジロディングル メジロリムリック |
黄金世代の1987年生まれ 俳優とスポーツ選手
1987年生まれといえば、メジロ牧場黄金世代。マックイーン(スティーブ・マックイーン)、ライアン(ノーラン・ライアン)、パーマー(アーノルド・パーマー)の3頭がG I戦線で長期に亘って活躍しました。
1991年〜1993年の宝塚記念はライアン、パーマー、マックイーンの順でメジロ軍団が3連覇しています。
ノーラン・ライアン投手は、メジロライアン生誕の1987年に連続2桁勝利が16年で途切れましたが、翌年からまた2桁勝利を続けます。
メジロライアンが悲願のG I制覇を達成した宝塚記念の1か月前には、44歳3か月の最年長記録でノーヒットノーランを達成しています。
活躍馬に恵まれなかった1988年〜1993年生まれ
マックイーン、ライアン、パーマーの3頭のG Iホースが出た黄金世代の後、メジロ軍団はスランプに陥ります。
1988年産まれ世代はブランド名、1989年産まれは山の名前でしたが、重賞戦線を賑わすような馬は現れませんでした。
1990年産まれ世代は画家。メジロモネやメジロシャガール、メジロアングルといった馬名が名付けられました。その中のメジロモネはダートのオープンクラスまで出世しましたが、重賞を勝つまでには至りませんでした。
1991年産まれは焼き物。九谷焼のメジロクタニや高取焼のメジロタカトリ等がいましたが、この世代ではメジロスズマル(鈴丸焼)が有名です。夏負け後で仕上がり途上だったとはいえ、無敗のダービー馬・フサイチコンコルドに初めて土をつけました(1996年カシオペアS)。
1992年産まれは温泉地、1993年産まれはホンダのバイク、とシリーズは続きますが重賞クラスの馬はなかなか現れませんでした。
鉄道関連の1994年 メジロブライト等の久しぶりの活躍馬
スランプが続いた後、1994年産まれは「鉄道関連」でした。
世代で1番期待されたのは三冠牝馬・メジロラモーヌにサンデーサイレンスを配合して産まれたメジロディザイアー。新幹線「のぞみ」にちなんで名付けられました。
しかし最も活躍したのはメジロライアン産駒のメジロブライト。同世代牝馬のメジロドーベルと共にクラシック戦線の中心となりました。
クラシック三冠では人気を背負っての惜敗が続きましたが、古馬になってから天皇賞春を見事に勝利し、メジロ牧場に久しぶりの春をもたらします。
メジロブライトの馬名は、北陸を走っていた「特急かがやき」から取っているようです。尚、当時は北陸新幹線「かがやき」は、まだありませんでした。
渋い脇役世代 1995年〜1998年
1995年産まれは「月のクレーターの名前」シリーズでした。メジロランバートはクラシック戦線では入着クラスでしたが、菊花賞の次走の準オープンを圧勝します。
次走のAJCCでは、同期のダービー馬・スペシャルウィークの調教が悪かったこともあり、前売りから1番人気になる勢いでした(結果は2番人気で4着)。
その後も同期のメジロアトラスと共に長距離戦線で走り続けました。
次の年は山の名前シリーズ。メジロロンザンもメジロランバートと同様に菊花賞で掲示板に載り、重賞戦線でも長く闘いました。
最後のG I勝利 メジロベイリー
メジロブライトの弟で父・サンデーサイレンスのメジロベイリーは、札幌でデビュー後、朝日杯3歳Sを勝利します。これがメジロ軍団の最後のG I勝利です。
この年はアイルランドの地名シリーズで、メジロベイリーはベイリー灯台に由来して、名付けられました。
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