国際保護馬名として登録されている日本馬の馬名一覧

JRAでは馬名に「国際保護馬名」を使用することを禁じています

「国際保護馬名」とは、過去の著名な馬名を保護し、新たに名付けられる名前との重複を避けるため、国際競馬統括機関連盟(IFHA)が管理しているものです。

「国際保護馬名」として管理されている馬名には多くの日本馬も含まれています。

「国際保護馬名」として登録されている日本馬の馬名を一覧にまとめました。

IFHAの2023年度までの資料(最新版は2024年2月に公開)を参考にしています。


消えた天才騎手 最年少ダービージョッキー・前田長吉の奇跡
登録名日本語の馬名選定基準のレース・選定理由
KATSURAGI ACEカツラギエースジャパンカップ(1984年)
SYMBOLI RUDOLFシンボリルドルフジャパンカップ(1985年)、日本ダービー(1984年)、クラシック三冠(1984年)
TOKAI TEIOトウカイテイオージャパンカップ(1993年)、日本ダービー(1992年)
EL CONDOR PASAエルコンドルパサージャパンカップ(1998年)
SPECIAL WEEKスペシャルウィークジャパンカップ(1999年)
T M OPERA Oテイエムオペラオージャパンカップ(2000年)
JUNGLE POCKETジャングルポケットジャパンカップ(2001年)
TAP DANCE CITYタップダンスシチージャパンカップ(2003年)
ZENNO ROB ROYゼンノロブロイジャパンカップ(2004年)
DEEP IMPACTディープインパクトジャパンカップ(2006年)、クラシック三冠(2005年)
ADMIRE MOONアドマイヤムーンジャパンカップ(2007年)
SCREEN HEROスクリーンヒーロージャパンカップ(2008年)
VODKAウオッカジャパンカップ(2009年)
ROSE KINGDOMローズキングダムジャパンカップ(2010年)
BUENA VISTAブエナビスタジャパンカップ(2011年)
GENTILDONNAジェンティルドンナジャパンカップ(2012年)
EPIPHANEIAエピファネイアジャパンカップ(2014年)
SHONAN PANDORAショウナンパンドラジャパンカップ(2015年)
KITASAN BLACKキタサンブラックジャパンカップ(2016年)
CHEVAL GRANDシュヴァルグランジャパンカップ(2017年)
ALMOND EYEアーモンドアイジャパンカップ(2018年、2020年)
SUAVE RICHARDスワーヴリチャードジャパンカップ(2019年)
CONTRAILコントレイルジャパンカップ(2021年)、クラシック三冠(2020年)
VELA AZULヴェラアズールジャパンカップ(2022年)
EQUINOXイクイノックスジャパンカップ(2023年)
TAKE HOPEタケホープ日本ダービー(1973年)
COLONEL LANCERコーネルランサー日本ダービー(1974年)
KABURAYA Oカブラヤオー日本ダービー(1975年)
CLIMB CAISERクライムカイザー日本ダービー(1976年)
LUCKY RULERラッキールーラ日本ダービー(1977年)
SAKURA SHORIサクラショウリ日本ダービー(1978年)
KATSURANO HAISEIKOカツラノハイセイコ日本ダービー(1979年)
OPEC HORSEオペックホース日本ダービー(1980年)
KATSU TOP ACEカツトップエース日本ダービー(1981年)
BAMBOO ATLASバンブーアトラス日本ダービー(1982年)
MR C.B.ミスターシービー日本ダービー(1983年)、クラシック三冠(1983年)
SIRIUS SYMBOLIシリウスシンボリ日本ダービー(1985年)
DYNA GULLIVERダイナガリバー日本ダービー(1986年)
MERRY NICEメリーナイス日本ダービー(1987年)
SAKURA CHIYONO Oサクラチヨノオー日本ダービー(1988年)
WINNER’S CIRCLEウィナーズサークル日本ダービー(1989年)
INES FUJINアイネスフウジン日本ダービー(1990年)
A SHIN HIKARIエイシンヒカリ香港カップ(2015年)
MAURICEモーリス香港カップ(2016年)
WIN BRIGHTウインブライト香港カップ(2019年)
NORMCOREノームコア香港カップ(2020年)
LOVES ONLY YOUラブズオンリーユー香港カップ(2021年)
DELTA BLUESデルタブルースメルボルンカップ(2006年)
VICTOIRE PISAヴィクトワールピサドバイワールドカップ(2011年)
USHBA TESOROウシュバテソーロドバイワールドカップ(2023年)
SHINZANシンザンクラシック三冠(1964年)
SPEED SYMBOLIスピードシンボリ有馬記念(1969年、1970年)、天皇賞春(1967年)、宝塚記念(1970年)
ORFEVREオルフェーヴルクラシック三冠(2011年)
LORD KANALOAロードカナロア香港スプリント(2012年、2013年)
HAISEIKOハイセイコー皐月賞(1973年)
KUMOHATAクモハタG I勝ちの産駒が15頭以上
AGNES GOLDアグネスゴールドG I勝ちの産駒が15頭以上(ブラジルで種牡馬となり、大成功)
KING KAMEHAMEHAキングカメハメハG I勝ちの産駒が15頭以上
BIWA HEIDIビワハイジ産駒のG I勝ち馬2頭以上+重賞勝ち馬一頭以上(ブエナビスタ、ジョワドヴィーヴル、アドマイヤオーラ、アドマイヤジャパン、トーセンレーヴ
CESARIOシーザリオ産駒のG I勝ち馬2頭以上+重賞勝ち馬一頭以上(エピファネイア、リオンディーズ、サートゥルナーリア
HALWA SWEETハルーワスウィート産駒のG I勝ち馬2頭以上+重賞勝ち馬一頭以上(ヴィルシーナ、シュヴァルグラン、ヴィヴロス
TOKIO REALITYトキオリアリティー産駒のG I勝ち馬2頭以上+重賞勝ち馬一頭以上(リアルインパクト、ネオリアリズム、アイルラヴァアゲイン
SCARLET BOUQUETスカーレットブーケ産駒のG I勝ち馬2頭以上+重賞勝ち馬一頭以上(ダイワメジャー、ダイワスカーレット、ダイワルージュ
CHRYSOPRASEクリソプレーズ産駒のG I勝ち馬2頭以上+重賞勝ち馬一頭以上(マリアライト、クリソベリル、クリソライト、リアファル
WHITEWATER AFFAIRホワイトウォーターアフェア産駒のG I勝ち馬2頭以上+重賞勝ち馬一頭以上(ヴィクトワールピサ、アサクサデンエン、スウィフトカレント
LOVES ONLY MEラブズオンリーミー産駒のG I勝ち馬2頭以上+重賞(リステッド競走)勝ち馬一頭以上(リアルスティール、ラブズオンリーユー、ラングレー

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日本馬では無さそうな馬名

以下の2つの馬名は同名の馬が日本で走っていましたが、日本調教馬の馬名では無さそうです。(名前リストには国名は書いてありません)。

  • MINORU(ミノル)

1968年の朝日杯3歳を制した日本調教馬がいますが、第130回(1909年)の英ダービーを制したイギリス調教馬のミノルだと思われます。

  • BROCADE(ブロケード)

1981年の桜花賞勝ち馬に同名の馬がいますが、他の登録馬と比較すると見劣ります。1985年のフォレ賞を勝ったイギリス調教馬のブロケードと思われます。

登録される基準

国際保護馬名として登録される基準は以下の通り定められています。

  • 主要な国際競走11レースの勝ち馬
    • ジャパンカップ(日本)
    • カルロスペレグリーニ大賞(アルゼンチン)
    • ブラジル大賞(ブラジル)
    • メルボルンカップ(オーストラリア)
    • ドバイワールドカップ(UAE)
    • 香港カップ(香港)
    • 凱旋門賞(フランス)
    • キングジョージ6世&クイーンエリザベスステークス(イギリス)
    • アイリッシュチャンピオンステークス(アイルランド)
    • ブリーダーズカップ・クラシック(アメリカ)
    • ブリーダーズカップ・ターフ(アメリカ)
  • 国際血統書委員会が申請した主要な種牡馬・繁殖牝馬
  • 産駒にG1勝ち馬が2頭かつ他に1頭の重賞勝ち馬が存在する繁殖牝馬
  • 産駒にG1勝ち馬が15頭以上いる種牡馬
  • 競馬統括機関が申請した優秀な成績の競走馬
  • ロンジン・ワールド・ベストホースレースランキングに基づいた、ロンジンワールドレーシングアワードにおける受賞馬。

レガシーワールドとマーベラスクラウン

主要な国際競走11レースの1つであるジャパンカップを勝つと基本的に登録されます。ただしレガシーワールドマーベラスクラウンは登録されていないようです。

2頭の特徴は騸馬ということになりますがアメリカのケルソフォアゴー等、騸馬でも登録されている馬はいます。


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日本ダービー勝ち馬について

1973年~1990年の日本ダービー勝ち馬は全て登録されていますが、1991年以降の勝ち馬はなぜ登録対象外なのか、といった点は不明です。

優秀な競走馬とは

日本ではクラシック三冠を達成すると「優秀な競走馬」としてJRAが申請してくれるようです(例:シンザンオルフェーヴルコントレイル)。しかしセントライトナリタブライアンが登録されていない理由は不明です。

ロードカナロアは香港スプリント連覇スピードシンボリは有馬記念連覇・凱旋門賞挑戦等の偉業が評価され、登録されたものと思われます。

ハイセイコーとオグリキャップ

ハイセイコーの主な勝利は皐月賞と宝塚記念ですが、社会現象を巻き起こした人気と競馬界への貢献度から登録されたものと思われます。しかしそれならばオグリキャップも同じくらいの貢献度と思いますが、登録はされていません


白の時間 名馬オグリキャップ引退後二十年の日々

ブラジルで種牡馬となり大成功 アグネスゴールド

アグネスゴールドは日本の社台ファームで生まれ、2001年のクラシック戦線の有力馬でしたが、皐月賞を前に骨折。復帰後は勝ち星を挙げることはできませんでした。

日本とアメリカで種牡馬入りしましたが、目立った活躍馬を出せず、2009年シーズンからブラジルで種牡馬となった所、大成功。

ブラジル、ウルグアイ、アルゼンチンの競馬で産駒が重賞を70勝以上、G Iを22勝という成績を残し、南米の競馬史に名を残す名種牡馬となりました。

コメント

  1. shigecky より:

    香港カップ勝ち馬からエイシンヒカリ(2015年優勝)が抜けていませんか?

    「2016 International List of Protected Names」の新規追加馬名に名前があり、2022版でもリストの一番上に載っています。

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