【ソダシ】白毛馬の馬名一覧【ブチコ】

2021年の桜花賞馬・牝馬のソダシの活躍で一気に脚光を浴びた白毛馬。

ソダシの由来はサンスクリット語で「純粋、輝き」を意味する言葉であり、その外見から名付けられました。

白毛は本来、突然変異の毛色であり、産まれる確率は非常に低いのですが、1996年に誕生した突然変異の白毛の牝馬・シラユキヒメ(父・サンデーサイレンス)から産駒が増え、重賞クラスで活躍する馬も出てきました。

白毛馬の馬名一覧をまとめました。


ソダシ写真集 白く強く輝く (廣済堂・競馬コレクション)
馬名性別デビュー年馬名の意味主な勝ち鞍
ハクタイユー1982年不明無し
シラユキヒメ2001年白雪姫無し
シロクン
(母シラユキヒメ)
2006年白君無し
ホワイトベッセル
(母シラユキヒメ)
2007年白い大型船1000万下
ユキチャン
(母シラユキヒメ)
2007年愛称。白いお嬢さん関東オークス(JpnII)
マダムブランシェ
(母ブラックルシアン)
2007年白い貴婦人(仏)。
毛色より連想
無し
マシュマロ
(母シラユキヒメ)
2011年マシュマロ500万下
ブラマンジェ
(母シラユキヒメ)
2012年フランスのデザート無し
ユキンコ
(母マダムブランシェ)
2012年雪ん子。子供の姿の雪の精。
毛色より連想
無し
マーブルケーキ
(母シラユキヒメ)
2014年マーブルケーキ500万下
ブチコ
(母シラユキヒメ)
2014年白毛に茶のブチ毛の女の娘1600万下
ユキンコ(母マダムブランシェ)2015年雪ん子。子供の姿の雪の精。毛色より連想無し
ホワイトドラゴン
(母Spot of Beauty)
2016年本馬の毛色+冠名。白い龍。

※母も白毛。
未勝利戦
シロニイ
(母シラユキヒメ)
2016年白兄1000万下
シロインジャー
(母ユキチャン)
2016年白い + 父名(ハービンジャー)より無し
カスタディーヴァ
(母The Opera House)
2017年オペラ中の楽曲名。「清らかな女神」未勝利戦
ハウナニ
(母ユキチャン)
2018年美しい雪(ハワイ語)。
母名より連想
500万下
ハヤヤッコ
(母マシュマロ)
2018年速くて白いレパードS( G III)
函館記念(G III)
マイヨブラン
(母ユキチャン)
2018年ツールドフランスで与えられる白色のジャージ新馬戦
ブッチーニ
(母シラユキヒメ)
2019年ブチ毛からのイメージで2勝クラス
ソダシ
(母ブチコ)
2020年純粋、輝き(サンスクリット語)桜花賞(G I)
ヴィクトリアマイル(G I)
阪神JF(G I)
札幌2歳S(G III)
アルテミスS(G III)
札幌記念(G II)
ダノンハーロック
(母ブラマンジェ)
2020年冠名+人名より茨木S(3勝クラス)
ウアラネージュ
(母ブラマンジェ)
2020年メレンゲを焼いてアングレーズソースに浮かべたデザート無し
ハイアムズビーチ
(母ユキチャン)
2021年世界一白い砂のビーチ2勝クラス
アオラキ
(母カスタディーヴァ)
2022年ニュージーランドのクック山の別名。雲を貫く(マオリ語)無し
アマンテビアンコ
(母ユキチャン)
2023年恋人(伊)+白(伊)。本馬の馬体より連想カトレアS(OP)
羽田盃(大井Jpn1)
カルパ(母ブチコ)2023年ヒンズー教の宇宙の存続期間未勝利戦
ブランシール(マーブルケーキ)2023年卵黄とグラニュー糖をボウルの中で白っぽくなるまで混ぜ合わせること無し
ゴージャス2024年華やかで素晴らしい。父名(ゴールドシップ)、母名(サトノジャスミン)より連想新馬戦

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日本の白毛第一号 ハクタイユー

シラユキヒメ一族が広がりを見せる前、1979年に北海道・浦河の牧場で真っ白な馬が産まれました。後のハクタイユーです。

海外では存在が確認されていましたが、日本では当時「白毛」という毛色は登録すらされていませんでした。

ハクタイユーの誕生により、「白毛」という毛色が日本で初めて登録されました。

ハクタイユーは残念ながら競走馬として勝利を挙げることはできませんでしたが、研究の意味も兼ねて種牡馬入りします。

種牡馬入り後、同じ白毛のハクホウクン(白宝君)が誕生し、1997年12月に大井競馬場にて日本競馬における白毛馬初勝利を挙げることになります。


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白毛続出のはじまり シラユキヒメ

2000年〜2020年代にかけて、白毛の馬がどんどん誕生し、ニュースでも目にする機会が増えました。

その始まりは1996年に誕生したシラユキヒメ(父・サンデーサイレンス)です。馬名の由来は物語の「白雪姫」。

シラユキヒメは突然変異の白毛馬として出生しました。競走馬としては勝利を挙げることはできませんでしたが、繁殖牝馬となってから、白毛の産駒を多数出産します

繁殖牝馬として出産したのは12頭。その内の10頭が白毛でした(残りは芦毛1頭、鹿毛1頭)。そして10頭の白毛馬の内、7頭が勝ち上がりました。

2021年の桜花賞馬・ソダシシラユキヒメの孫です

面白い馬名・珍馬名
一般的に面白いと言われている馬名、珍馬名をまとめました。アユツリオヤジ、オレハマッテルゼ、ビックリシタナモー、ドンダケー、ウォーニングムスメ

クロフネの息子の白い船 ホワイトベッセル

シラユキヒメの第二仔として誕生。父・クロフネと自身の白毛にちなんで、ホワイトベッセル(白い大型船)と名付けられました。

JRAにおける白毛馬の初勝利は2007年4月にこの馬によって成し遂げられました。

白毛馬の初重賞 ユキチャン

初勝利がホワイトベッセルなら、重賞初勝利はユキチャンです。ユキチャンは重賞初勝利だけでなく、白毛馬としてたくさんの記録を持っています。

  • 芝のレース初勝利(ミモザ賞)
  • 特別レース初勝利(ミモザ賞)
  • 重賞初出走(フローラS)
  • 重賞初勝利(関東オークス)
  • 中央G I初出走(秋華賞)

※全て2008年に達成

白毛馬は体質が虚弱なので競走馬としては大成しない、と言われていましたがユキチャンは白毛馬でも重賞戦線で活躍できることを証明しました。

ユキチャンの馬名の由来は「愛称。白毛のお嬢さん」です。

ソダシの母 ブチ模様のブチコ

ブチ模様とは、斑(まだら)模様のことです。斑なのでブチコと名付けられました。繁殖牝馬となってからは、ソダシを輩出しました。

ちなみに姉のマーブルケーキ、弟のシロニイも斑模様です。

白毛馬初の平地国際重賞勝利 ハヤヤッコ

シラユキヒメの産駒・マシュマロを母に持つハヤヤッコは2018年の6月にデビューします。

2018年8月に芝で初勝利を挙げた後、ダートで好走を続け、2019年8月にレパードSに出走。10番人気の低評価を覆し、見事に勝利します。

白毛馬の重賞勝利はユキチャンが達成しておりましたが、地方重賞のため、格付けは日本独自のもの(JpnII)でした。ハヤヤッコが勝利したレパードSは国際格付けの G IIIであることから、ハヤヤッコ白毛馬初の平地国際重賞勝利を達成した馬となりました。

南半球産まれのカスタディーヴァ

2017年にデビューしたカスタディーヴァは、2016年にニュージーランドのセリで落札され、その後日本で走りました。

母のThe Opera Houseが白毛で、その遺伝子を受け継いだ形となります。

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