馬名で「ブライアン」といえば、やはりナリタブライアン。ブライアンズタイムの初年度産駒としてクラシック三冠を達成し、父の名を一気に広げました。
ブライアンズタイムがサイアーランキング上位にいた2000年前後は、冠名+ブライアン、という名前の馬がたくさん走っていました。
「ブライアンズタイム」は「ブライアンの時間・時代」という意味になるのでしょうが、ではブライアンって誰のことを指しているのでしょうか。
ブライアンは、英語圏の男性名、姓。 アイルランドのケルト神話がその起源で「強い」の意味があります。ブライアンズタイムの父・ロベルトはメジャーリーグ殿堂入りのロベルト・クレメンテにちなんだものですので、メジャーリーグ関係者からの連想かもしれません。
無関係かもしれませんが、ブライアンズタイムが誕生した1985年、ブライアン・ダウニングという選手がカリフォルニア・エンゼルスで活躍しています。
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馬名 | デビュー年 | 獲得賞金(万円) | 主な勝ち鞍 |
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ナリタブライアン | 1993年 | 102,692 | 朝日杯3歳S 皐月賞 日本ダービー 菊花賞 有馬記念 阪神大賞典 |
サニーブライアン | 1996年 | 34,030 | 皐月賞 日本ダービー |
エリモブライアン | 1999年 | 22,508 | ステイヤーズS |
マイネルブライアン | 2000年 | 17,971 | シリウスS |
ボールドブライアン | 2002年 | 11,709 | 東京新聞杯 |
ゴールドブライアン | 2010年 | 9,869 | 姫川特別(1000万下) |
ヒダカブライアン | 1996年 | 9,739 | もみじS |
ロードブライアン | 1999年 | 9,603 | 立夏S(1600万下) |
マルブツブライアン | 2000年 | 9,552 | 三宮特別(1000万下) |
ゲンパチブライアン | 1999年 | 7,217 | 金北山特別(1000万下) |
レディブライアン | 2003年 | 6,257 | 1000万下 |
タガノブライアン | 1998年 | 4,436 | 900万下 毎日杯2着 |
ファイトブライアン | 2001年 | 4,019 | 君子蘭賞(500万下) |
ドラゴンブライアン | 1998年 | 3,685 | 鶴ヶ城特別(500万下) |
ダイワブライアン | 2001年 | 1,171 | 新馬戦 |
シルクブライアン | 1998年 | 600 | 新馬戦 |
ブライアン界の王者 ナリタブライアン
ナリタ・オースミの冠名で有名な山路オーナーのそれまでの活躍馬はナリタタイシン・ナリタチカラ・ナリタハヤブサなど、父名をそのまま使うパターンはそれほど多くありませんでした。
ナリタブライアンは冠名+父名の一部、というシンプルな馬名でとてつもない強さをほこりました。
ウマ娘 ナリタブライアン キーケース 男女兼用
フロックでは無い二冠馬 サニーブライアン
サニーブライアンも冠名+ブライアン。ちなみに皐月賞の一週前の桜花賞をキョウエイマーチが勝っており、二週連続で日産車の車名を持つ馬がG I制覇をした年でもありました(2週間後にはサクラ「ローレル」が天皇賞春を2着しており、G I三連続連対を達成)。
陸上短距離のサニブラウン選手が出てきたとき、サニーブライアンファンの人はとても嬉しかったはずです。
すごく期待されたヒダカブライアン
サニーブライアンと同期で期待が高かったのが、ヒダカブライアン。新馬戦とOP特別を連勝した後、骨折し、何とか間に合った毎日杯で二着。毎日杯が仕上がり途上であったことや、本番で騎乗する岡部騎手の評価も高かったことから、人気はウナギ上りとなり、皐月賞は3番人気。
レースでは本来の走りが見られず、岡部騎手にも酷評されてしまいましたが、無事ならばもっと活躍できたかもしれません。
連闘で馬体重10キロ増で重賞勝ち ボールドブライアン
藤澤厩舎からデビューし、当初から期待が高かったボールドブライアン。なかなか強さを発揮できずにいましたが、明け4歳の時に、京都で条件特別を勝った後、連闘で東京新聞杯へ。連闘得意な藤澤厩舎ということもあり、人気になりましたが、馬体重が何とプラス10キロ。一般的に連闘の場合、馬体重は絞れることの方が多く、不安を抱かせましたが、ローエングリンを抑えて勝利。
おそらく連闘での最大馬体重増での勝利記録ではと思います。
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