サインで決まった有名なレースの一覧

競馬の予想手法の一つとして「サイン理論」というものがあります。

その時に起きていた事件や時事ネタを絡めて、出走する馬の馬名や枠順に当てはめることで勝ち馬を予想するというものです。

「偶然」や「結果論」という指摘もありますが、その是非は置いておいてレースが終わってみると「この結果はサインだった」と思わせることもあります。

馬名が絡んだサイン決着のレースをまとめてみました。

レース名馬名解説
1982年菊花賞1着:ホリスキー(9番人気)JRAのポスターのキャッチコピー
1987年天皇賞秋1着:ニッポーテイオー(1番人気)
2着:レジェンドテイオー(6番人気)
帝王馬券
1991年有馬記念1着:ダイユウサク(14番人気)
2着:メジロマックイーン(1番人気)
松田優作とスティーブ・マックイーンの俳優決着
1994年桜花賞1着:オグリローマン(3番人気)
2着:ツィンクルブライド(12番人気)
武豊婚約馬券
「アクマ」馬券
1999年エプソムカップ1着:アメリカンボス(11番人気)
2着:シグナスヒーロー(9番人気)
翌日に第66回の日本ダービーを控えている中、枠連6-6で決着した。

馬連11-12が37,760円だったのに対して、枠連6-6は23,500円と売れており、6-6で当てた人も多かったと言われた。
2001年有馬記念1着:マンハッタンカフェ(3番人気)
2着:アメリカンボス(13番人気)
日米同時多発テロに関するサイン
2005年天皇賞秋1着:ヘヴンリーロマンス(14番人気)紀宮清子内親王ご成婚記念競走と銘打たれ、結婚=ロマンスでヘヴンリーロマンスが勝利
更に第132回天皇賞とで愛子内親王の誕生日(平成13年12月1日)から、3連単は1-13-12で決着。
(2着:ゼンノロブロイ、3着:ダンスインザムード)
2008年有馬記念2着:アドマイヤモナーク(14番人気)2008年話題の有名人であった山本モナさんにちなんだ馬券。

またこの年に開催された北京五輪の開会式が8月8日であり、枠連8-8で決着されたとも言われた。
馬連13-14が29,490円だったのに対して、枠連8-8は18,640円となり、8-8で買った人も多かったと思われる。
2009年北九州記念1着:サンダルフォン(8番人気)酒井馬券。
酒井法子が逮捕された後のレースで、酒井学騎手騎乗のサンダルフォンが勝利。
2010年マイルCS1着:エーシンフォワード(13番人気)
2着:ダノンヨーヨー(1番人気)
3着:ゴールスキー(6番人気)
名古屋グランパスエイト優勝記念
2着のダノンヨーヨーの馬番は8番(エイト)だった。
2010年有馬記念1着:ヴィクトワールピサ(2番人気)白鵬馬券。
横綱の白鵬が来場し、1枠(白帽)のヴィクトワールピサが勝利。
更にヴィクトワールピサの母はホワイトウォーターアフェアであった。
2012年札幌記念1着:フミノイマージン(4番人気)一週間前に閉幕したロンドン五輪閉会式で、ジョンレノンが「イマジン」を歌ったことによる。
2012年有馬記念1着:ゴールドシップ(1番人気)
2着:オーシャンブルー(10番人気)
2012年の漢字「金」馬券
2013年日本ダービー1着:キズナ第80回のダービーであり、漢字の「」に八十の文字が含まれているキズナが勝つ、と井崎脩五郎さんが本命にした。
2016年チャンピオンズカップ1着:サウンドトゥルー(6番人気)
3着:アスカノロマン(10番人気)
CHAGE&ASKAのASKA逮捕馬券。11月28日にASKAが逮捕され、12月4日に行われたレースで「サウンド」トゥルーが一着、「アスカ」ノロマンが3着となった。
2019年高松宮記念1着:ミスターメロディ(3番人気)レースの数日前に引退をしたイチロー選手の通算4367安打にちなんで、3連単3-4-7で決着。
4367の3連単ボックスで449万馬券が取れたと言われた。
過去の金杯ドウカンヤシマ
スズパレード
クシロキング
トチノニシキ
アイアンシロー
ニシノミラー
ゴールデンアイ
馬名に「金」やカネ編の漢字(銅、鈴、釧、錦、鉄、鏡)が入ってる馬
スポンサーリンク

アメリカ同時多発テロ馬券 2001年有馬記念

競馬史上、最も有名なサイン馬券と言われているレースが2001年の有馬記念です。

9月にアメリカで同時多発テロが発生したこの年の有馬記念、アメリカにちなんだ名前を持つ2頭で決着し、馬連は4万円を超える大波乱となりました。

アメリカンボスは3〜4コーナーで騎手の手が動き、明らかに手応えが悪い中で、直線は粘り腰を見せ2着を確保。

マンハッタンカフェは前走の菊花賞でもマイネルデスポット(独裁者)をゴール前で捉えて優勝しており、サインを二度も演出した形となりました。

俳優馬券 1991年有馬記念

1991年の有馬記念、圧倒的1番人気のメジロマックイーンを内から差し切ったのはダイユウサク。松田優作とスティーブ・マックイーンの俳優馬券と言われました。

尚、ダイユウサクに絡めて、松田優作はこの年に亡くなったと思われがちですが、松田優作が亡くなったのは2年前の1989年です。

帝王馬券 1987年天皇賞秋

天皇賞というレースは「エンペラーカップ」という名称だったこともあり、「王」「皇帝」「帝王」の文字を持った馬が激走しやすいと昔から言われてきました。

1987年の天皇賞秋はニッポーテイオーレジェンドテイオーの2頭で決まり、「帝王馬券」とも言われました。

惚れた眼、好きな馬 1982年菊花賞

1982年の菊花賞、JRAが出した広告のキャッチコピーは「惚れた眼、好きな馬」でした。

「ホレ、スキ」→「ホリスキー」となり、9番人気ながらレコード勝ちしたのがホリスキーでした。

このときのホリスキーの勝ちタイム3分5秒4は3000メートルの世界レコードでもありました。

鞍上の菅原泰夫騎手は史上3人目の菊花賞連覇であり、杉本清アナウンサーによる「また菅原だ!ホリスキー」の名実況も生まれました。

悪魔が来たりて万馬券 1994年桜花賞

1994年の桜花賞、1番人気は阪神3歳牝馬Sを2着に好走したローブモンタントでした。

オグリローマンはトライアルで権利を取り、3番人気での出走でしたが、オグリキャップの妹ということで、やや過剰人気と思われていました。

ただし、鞍上の武豊騎手がレース前に婚約発表をしたこともあり「武豊が婚約者を連れてくる。武豊とツィンクルブライドの組み合わせは抑えろ」と一部では言われていました。

また、競馬評論家の井崎脩五郎先生はあるイベントで、桜花賞のサインを問われた際、咄嗟に出馬表の1番〜3番の頭文字を左から読んで、「アクマ」と適当に答えたそうです(ミストルゲン、グッドラッスター、オグリロー)。

レースでは先に抜け出したローブモンタントを内と外から、ツィンクルブライドとオグリローマンが強襲し、オグリローマンがハナ差先着しました。

井崎脩五郎先生は、イベント後「アクマ」と答えたことはすっかり忘れており、レースが終わった後、12番人気で2着だったツィンクルブライドの母馬がデビルズブライドであったことに気づき、非常に悔しい思いをしたそうです。


小説・競馬必勝法 (双葉文庫)

コメント

タイトルとURLをコピーしました